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混同されやすい精神疾患

更年期にあらわれる心の症状は、それが更年期障害によるものなのか、精神疾患によるものなのか区別がつきにくい場合があります。 更年期にはうつ病や不安神経症などの精神疾患も発症しやすいので、そのような場合は専門医による治療を受けなければなりません。

■神経症性障害

心理的なことが原因で起こる精神障害で、不安神経症(パニック障害)、強迫性障害(強迫神経症)、恐怖症、心気障害、人格障害、適応障害などがあります。

パニック障害では、突然、動悸が激しくなって、息苦しさや震えといった症状が現れます。検査を受けても異常は見つかりません。 再び発作を起こすのが怖くなって、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。

また、強迫神経症では、自分でも無意味だとわかっていながら何度も同じ行動を繰り返したりします。 例えば、家の鍵をかけたのか不安になり、何回も確認しないと不安で外出も困難になります。

神経症は、親しい人の死による衝撃や、日常生活での慢性的なストレスなどが関係しているとされます。 不安をコントロール出来ないときは、ひとりで悩まずに受診しましょう。

■心身症

精神的なストレスが原因となって、皮膚や呼吸器など、実際にからだの疾患となって現れる病気です。 代表的なものには、喘息、十二指腸潰瘍、じんま疹、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症などがあります。

また、更年期障害によく似た自律神経失調症や甲状腺機能亢進症も、心身症の影響が大きいとされます。

心身症の人は、誰にも相談せずに社会生活において我慢強く適応しようとする傾向があります。 早めに症状の治療を行うことが大切です。

■不眠

ストレスや悩みが増えてくる更年期には、不眠を訴える人も少なくありません。 布団に入ってもなかなか眠れなかったり、眠ろうとして焦りを感じて目がさえる、といった悩みが多くみられます。

不眠の状態が1,2週間も続くようであれば、心の病気である可能性もあります。婦人科に相談してみましょう。

不眠の改善には睡眠薬が処方されることがあります。服用する際は医師の指示をよく守りましょう。

うつ病は誰でもなる可能性がある

気分が落ち込んだり、眠れなかったり、やる気が出ないといった状態が2週間以上続くようなときは、うつ病のサインかもしれません。 女性の場合は、化粧をしなくなったり、服装や身なりに気を使わなくなる場合が多いようです。

うつのなかには、気分の落ち込みなどの精神症状は目立たず、食欲不振や不眠、頭痛、動悸などの身体症状が前面に出てくる場合もあります。 このようなタイプは「仮面うつ病」と呼ばれます。

また、うつ状態とは正反対に、感情や意欲が極端に上昇状態(躁状態)が現れる場合があります。 これは気分障害(躁うつ病)といわれます。

うつ状態が続いた場合、自信喪失から自死を選ぶこともあるので、周囲の人は注意しなければなりません。 真面目で几帳面な「がんばりやさん」が、だるそうに見えたり、やる気がないように見えたときは、サインを発していると考えられます。

うつは、脳の神経伝達物質であるアドレナリンやセロトニンが減少していますので、薬物療法でこれらの物質の量を増やすことが有効です。



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