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病状をみながら出産計画を立てよう

イメージ画像 膠原病の患者さんの割合は、男性よりも女性が圧倒的に多いのが特徴です。

とくに全身性エリテマトーデスの場合、20~30代の出産適齢期に発症することが多いので、 妊娠・出産に悩むことも少なくありません。

ただでさえ妊娠・出産は母体にとって肉体的、精神的に多くの負担がかかりますが、 膠原病の場合はさまざまなリスクをともないます。

また、ステロイド薬による治療を受けている方は、赤ちゃんへの影響を心配する方も多いでしょう。

しかし、結婚をはじめ、妊娠も出産もあきらめる必要はありません。 病気をしっかりとコントロールできれば、じゅうぶんに可能となります。

妊娠・出産は患者さん本人だけの問題ではありません。パートナーや主治医との協力も必要不可欠となります。 とくに主治医には「自分は子どもがほしい」ことをしっかりと伝えましょう。

主治医と相談して、病状がよい状態の時期に計画的に準備すれば、リスクは最小限に抑えられます。

妊娠・出産が大丈夫なめやす

1.半年以上よい状態が続いている

膠原病が半年以上(できれば10ヶ月以上)、よい状態で落ち着いているのが条件です。 病状が強いと、重い妊娠高血圧症が生じやすく、胎児への影響も心配されます。

2.治療薬の使用量が抑えられている

治療薬には、ステロイド薬、免疫抑制薬、抗リウマチ薬などがありますが、 大量に使っていると胎児への悪影響が考えられます。 ステロイド薬の場合、維持量が1日15ミリグラム以下であることがのぞましいとされます。

3.重い内臓障害がない

心筋障害、腎機能低下などがないか確認が必要です。 内臓障害があると、妊娠後期の母体に危険です。

4.関節の機能が保たれている

妊娠すると体重が増加するため、ひざの関節などに大きな負担がかかるようになります。 股関節の機能が十分でない場合は、自然分娩が難しくなることもあります。

悪影響を及ぼす自己抗体をチェック

妊娠可能な条件が整っていても、まだ注意しなければならない点があります。
それが「抗SS-A抗体」「抗リン脂質抗体」という自己抗体についてです。

これらの自己抗体は、母体のみならず胎児にもリスクを伴うので、あらかじめチェックしておく必要があります。

抗SS-A抗体

さまざまな膠原病にみられる自己抗体で、母体の血液から胎児に移行して、 新生児ループスを発症させる可能性があります。

新生児ループスとは、皮膚の紅斑や血球減少、脈が遅くなるなどの症状が現れる病気で、 心臓の障害をもって生まれたり、胎児死亡の原因になることもあります。 血液浄化療法やステロイド療法などで治療を進めていきます。

抗リン脂質抗体

全身性エリテマトーデスによくみられる自己抗体です。 胎盤の血管が詰まりやすくなって、流産や死産の原因になることがあります。 血液浄化療法や薬を用いて血栓を防ぐ治療が行われます。

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看護師の渡辺と申します。
膠原病に関する情報をまとめて詳しく説明しています。
わかりにくい専門用語をできるだけわかりやすく伝えることができるように努めています。